「TOEICを初めて受ける!」
「前回受けたら散々な結果だった……」
社会がグローバル化する中、なんとか置いていかれないようにしたい…!
そんな人はまず、TOEICで500点を取れるような英語力を身につけてみてはいかがでしょうか?
この記事では、TOEIC500点のレベル・就活や転職での役立ち度・勉強法までを詳しく説明させていただきます!
何から手をつければいいかわからない人は、ぜひ読んでみてください!
TOEIC500点のレベルは?
実際、TOEIC500点というのはどの程度のレベルでしょうか?
中・高の英単語のみでOK!TOEIC500点は難しくない
単語レベルは、基本も含めて500語程覚える必要があります。
しかし、半分は中学校で習う単語なので、知っている人も多いでしょう。この中で難しめの単語をいくつか挙げてみます。
verify …が正しいと確認する
inform 知らせる
gain 獲得する
accommodate 収容する
ideal 理想的な
potential 潜在的な
despite にも関わらず
venue 会場
いかがでしょうか。
大学受験に向けて英語を勉強した人ならば、見覚えのある単語もいくつかあるのではないでしょうか?
正直、大学受験をした人ならそれだけで十分狙える点数が500点なんです!
英語を全く勉強してこなかった人でも、半年も勉強すれば取れます。
TOEIC500の壁は、それほど高くありません。
TOEIC500点を取ると就職・転職に有利?
TOEICは就職、転職の様々な場面で使われていますが、500点を持っていると有利になるんでしょうか?
その答えは「微妙」と言わざるを得ないでしょう。
TOEICの満点は990点。満点以上を取っている方もいるので、500点では太刀打ちできない場面も多いと思います。
以下にあげるのは、新卒採用・中途採用で求めるTOEICスコアが500点台(最低ライン)の有名企業です。
企業 | 求められる点数 |
---|---|
ANA | 500点以上(新卒、最低ライン) |
オークマ | 500点以上(新卒) |
楽天カード | 500点以上(新卒) |
クボタ | 500点以上(中途) |
これは一部ですが、みなさんが知っている企業もあると思います。
もちろん点数が上がるほどこういった企業の数は増えていくので、500点はTOEICを受ける上でのスタート地点だと考えていただくのが適当だと思います。
日本を代表する大企業や、外資系グローバル企業では800点以上を推奨、最低でも700点は欲しいというのが正直です。
なので、TOEIC500点はあくまで”登竜門”にすぎず、ここから600,700…と階段を登っていくためのまず第一歩でしかない、というのが筆者の本音です。
TOEIC500点はどのくらい英語使えるの?
英語には、①受容スキル②産出スキルの2つがあります。
②産出スキル:英語を話したり書いたりする能力=スピーキング、ライティング
TOEICはあくまで①の受容スキルを測るテストなので、読んで理解する・聞いて理解する英語力は身につきますが、それだけで話せるようになるわけではありません。
逆に言えば、英語を話せる人だからといって、点数が取れないことだってあります。筆者の知り合いで、一年間留学してもTOEICでは600点代半ば程度しか取れない人だっています。
では、(TOEICで500点が取れる人なら)どのくらい英語を使えるようになるの?と言えば、「海外の駅の表示や店のメニューなどがわかるレベル」です。
文法もある程度基礎が身につくので、これから先の英語勉強において最も大事な基礎固めになるでしょう!
TOEIC 500点をとるための理想の点数配分は?
リスニング・リーディングで、それぞれ6割取れればほぼ安心
結論を言うと、
・リーディング:100問中63問
が理想の配分です。
この配分の場合、470〜655点のスコア換算になります。これでほぼほぼ500点は行きます。
「ん、待って?換算……?」そう思う方もいるでしょう。
実は、TOEICの採点は特殊な統計処理で行われています。
問題数で見ればわかりますが、
・リスニングパート100問
の計200問。満点は990点。
正答数だけを見て、各パートが最低点5点、最高点495点に換算されるので、最高得点は合わせて990点という仕組みです。
センター試験のように、目標点数とそれに合わせた正答数が割り出せる試験ならいいのですが、そうはいかないのがTOEICなのです。
次の表は、『TOEICテスト新公式問題集Vol.6』を参考に作成したスコア換算表です。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめは「リーディングメイン」の勉強
では、500点を目指すために、どのように勉強していけばいいのでしょうか?
筆者がおすすめするのは「リーディングメイン」の勉強です。(500点の場合)
TOEICの問題は、パートが進むにつれて問題文も長くなり、集中力が確実に削がれます。
そのため音源を聞き逃すと取り返しのつかないリスニングよりも、リーディングの方がやりやすいです。
さらに、リーディングができれば、不思議なことにリスニングも自然とできるようになって来ます。(リスニングにはリーディングの要素も含ます。)
続いて、問題構成を見ながら、どのように問題を解くか説明します!
TOEICの問題構成を詳しく見てみよう!
では、パートごとの中身を見てみましょう。
《リスニングパート》
まず、リスニングパートでは、短文リスニングで出来る限り点を取りたいですね。
語彙のリスニングを練習することで、
そしてパート3では口語表現がよく出てきます。
実用的な知識でもあるので、ここも重点的に勉強することで、
パート4はとにかく集中力との勝負になってくると思います。
それでもわからない問題で悩みすぎずに自分のわかる問題を確実に答えられれば、
リスニングが苦手な人にとっては難しいかもしれませんが、公式の問題集を解きまくれば耳が慣れるはずです。十分可能な目標です!
《リーディングパート》
次にリーディングパートです。
ここでは文法知識が重要となってきます。後に紹介する参考書などを使って、基本の文法事項、語彙は覚えましょう。
また、パート6は文脈が重要となる空所補充です。これは問題集の模擬テストを使って練習しましょう。
最後のパート7ですが、とにかく量が多い……ことに惑わされないように!
広告や記事の内容理解を問う小問集合です。
これは全問解き切ろうとしなくて構いません。
簡単な問題と難しい問題が混ざっているからです。
模擬問題を解くうちに自分の得意な形式と苦手な形式が見えてくると思います。
自分の解ける問題だけを解くようにしましょう!
TOEIC500点を取るための勉強法
英語はいきなり始めて身につくものではありません。
英語が全くわからない人なら半年、いくらか勉強したことがあるなら、3ヶ月あれば500点の実力が身につくでしょう。
それでは、語彙、文法、問題別対策と、順に説明していきます。
参考書は大量に出されても迷うと思うので、一冊ずつにします。
自分に合った教材を見つけるのが一番の近道ですが、迷ったら下記紹介するものを活用すればほぼ間違いありません。
単語勉強法:「ユメタン」がおすすめ
TOEIC500点のレベルであれば、ユメタン0(左)とユメタン1(右)を勉強しましょう。
ただし、ユメタン0は本当に簡単な単語が多いので、自分で中身を眺めてみて省くのもアリです!
ユメタンはいくつかのユニットに分かれていて、ユニットごとにまとめのページがあるので、そのページで力試しをしましょう。
英語を見ながら日本語を隠して、単語を訳せるか。できなかったものにはチェックを入れて、付属のCDで単語をリスニングしながら暗唱するのがオススメのやり方です。
あとは、ユメタンの最初に載っているやり方で、一週間2ユニット×3周しましょう。
文法勉強法1:「NEXT STAGE(ネクステ)」がおすすめ
NEXT STAGE(ネクステ)は、大学入試などで使われる一般的な英文法書です。500点が目標なら、大学受験用の参考書で十分対策できます。
左側に短文問題、右側に文法の解説が載っています。毎日時間を作って、マーカー片手にページをめくりましょう。
自分の気になった文法、知らなかったことにマークをつける。これをできるだけ早く進めて、一週間で1周をペースに続けてください。
多くの文法事項に何度も触れることで、英文法にも慣れますし、頭に英語の雰囲気をインプットできます。
これを2ヶ月続けて、次の問題集に取り組みましょう。
文法勉強法2:「TOEICTEST英文法出るとこだけ!」がおすすめ
英文法の重要なパート5、パート6のみに絞った問題集です。
上記のネクステをやった後にこちらを取り組むことで、初めて見る文法が減り、一気に勉強速度が上がります!
しかもこの問題集は1日1〜2時間を一週間やれば終わります。
頻出文法がまとまっている上、TOEICの問題に慣れる事もできるので、一石二鳥ですね!
これをやった後、本番と同じように模擬問題集に取り組みましょう。
リーディング勉強法:「TOEICテスト新形式精選模試リーディング」がおすすめ
この問題集はリーディングパートが5回分入っています。
全く英語に慣れてない人が場慣れするのに最適です。
最初はパートごとに解いていき、徐々に慣れてくるとまとめて一回分、時間を測って解いてしまいましょう。
最後は量がものを言うので、できるだけたくさん本番形式の問題を解くことが一番です。
本番前の総仕上げで使えます。
リスニング勉強法「TOEICテスト 新形式精選模試リスニング」がおすすめ
リーディングで紹介したものと同じシリーズです。本番形式のパート1〜4が5回分。ただしこちらは勉強1日目から取り組んでください。耳を鳴らすことが重要だからです。
パート1つごとに3日かけて、わからなくてもいいので聴きまくってください。意味がわかるようになってきたら最終日に問題を解いて、答え合わせ。
先ほど示した目安の点数を超えていたら解説を読んで次のパート、超えてなければまた聴きまくって解き直しといったイメージで。
おそらく勉強を始めて2ヶ月も経てば、だいぶ慣れてくるはずです。少なくとも目標の正答数45問には達するでしょう。
慣れてきたらリーディングの問題集に合わせて、模擬試験をしてみましょう。
本番同様の演習で集中力の配分まで考えられれば十分に500点以上取れるでしょう。
まとめ:TOEIC500点は難しくない!
いかがでしたか?
この記事で伝えたかったのは、
・TOEIC500点に必要な知識は多くないこと
・解く問題を選べば、誰でも勝ち取れる目標ということ
正直、上記の勉強法はかなり慎重になっており、石橋を叩いて渡る人用です。できる人にとっては600点以上のオーバーキルを目指せるかも知れません。
一番大事なのは自分にあった勉強法を見つけること。
皆様のご健闘をお祈りしています!
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